コンピュータとともに進化するプログラミング言語の歴史

プログラミング言語の歴史:1940年以前

プログラミング言語の歴史は、コンピュータの歴史と密接に関係しています。コンピュータとは、計算や情報処理を行う機械のことで、その起源は古くさかのぼります。最初のコンピュータと呼ばれるものは、17世紀に発明された「パスカルの計算機」や「ライプニッツの計算機」などの機械式計算機でしたが、これらは限られた計算しかできませんでした。

19世紀になると、「チャールズ・バベッジ」というイギリスの数学者が、「差分機関」と「解析機関」という蒸気機関で動く計算機を設計しました。特に解析機関は、外部からパンチカードを読み込んでプログラムを制御することができるようになっており、記憶装置や演算装置などのコンピュータの基本的な要素を備えていました。しかし、バベッジはこの解析機関を完成させることができませんでした。もし完成していれば、科学技術の発展に大きな影響を与えていたかもしれません。

20世紀に入ると、電気や真空管を使った電子式コンピュータが開発され始めました。1936年には、「アラン・チューリング」というイギリスの数学者が、「チューリングマシン」という理論上のコンピュータモデルを提唱しました。チューリングマシンは、無限長のテープと読み書きするヘッドからなり、テープ上の記号に応じて状態を変えながら動作します。チューリングマシンは、あらゆる計算可能な問題を解くことができるとされており、現代のコンピュータ理論の基礎となっています。

1940年代には、第二次世界大戦中に暗号解読や弾道計算などの目的でさまざまな電子式コンピュータが開発されました。その中でも有名なものは、「ENIAC」というアメリカで作られた巨大なコンピュータです。ENIACは1946年に完成しましたが、その前年に「ジョン・フォン・ノイマン」というハンガリー出身の数学者が、「フォン・ノイマン型」と呼ばれるコンピュータの構造を提案しました。フォン・ノイマン型のコンピュータは、プログラムとデータを同じ記憶装置に格納し、演算装置と制御装置で処理するという仕組みで、現在のコンピュータの基本的な原理となっています。

プログラミング言語とは、コンピュータに命令を与えるための言語のことですが、最初のプログラミング言語は「機械語」と呼ばれる言語でした。機械語とは、コンピュータが直接理解できるように、0と1の二進数で表された言語です。しかし、機械語は人間にとって理解しにくく、またコンピュータの種類によって異なるため、移植性が低いという欠点がありました。

プログラミング言語の歴史:1940年代

1940年代になると、機械語を人間にとってわかりやすくするために、「アセンブリ言語」と呼ばれる言語が登場しました。アセンブリ言語とは、機械語に対応する記号や英単語を使ってプログラムを記述する言語です。例えば、加算や減算などの演算を行う命令は、「ADD」や「SUB」などのニーモニック(記憶しやすい略称)で表されます。アセンブリ言語は、専用のプログラムである「アセンブラ」によって機械語に変換されます。

アセンブリ言語は、機械語よりも記述しやすくなりましたが、それでもまだ低水準な言語であり、複雑な処理を行うには多くの命令を書く必要がありました。そこで、より高水準な言語である「高級言語」と呼ばれる言語が開発され始めました。高級言語とは、人間の自然言語や数学的な表現に近い形でプログラムを記述できる言語です。高級言語は、「コンパイラ」と呼ばれるプログラムによって機械語やアセンブリ言語に変換されます。

高級言語の中でも最初に登場したものは、「FORTRAN」という言語です。FORTRANとは、「Formula Translation(数式変換)」の略で、科学技術計算向けの言語として1954年から1957年にかけてIBMのジョン・バッカスらによって開発されました。FORTRANは、「手続き型」と呼ばれるパラダイム(プログラミングの考え方)を採用しており、変数や関数などを使ってプログラムを記述します。FORTRANは現在でもスーパーコンピュータなどで使われています。

FORTRAN以外にも、この時期にいくつかの高級言語が開発されました。その中でも有名なものは、「ALGOL」と「COBOL」という言語です。「ALGOL」とは、「Algorithmic Language .

コメント

タイトルとURLをコピーしました